補聴器の勉強会に行きはじめ『きこえ』に興味があったことなど、いろいろな理由があり、実は今年5月から11月まで『手話奉仕員養成講座』という講座に参加させていただきました。
最初に白状すると、出席日数が足りず、残念ながら修了証書はいただくことができなかったのですが、通いながら感じたことを、知っていただきたいことを少しだけお伝えしたいと思います。
まず、聾(ろう)の方たちのコミュニケーション手段ですが、もちろん手話や筆談があることはご存知かと思います。
それに加えて、実は口話法という方法もあるんだそうです。これは、簡単に言ってしまえば『読唇術』のようなもの。
相手の口の動きから、何を言っているのかイメージをしてコミュニケーションをとるという方法のようです。
そのためかなり訓練も必要、相手によってはなかなか読み取りにくく何度も言ってもらわないとできないこともあるそうです。
と、会話の方法はいろいろあり、この組み合わせでコミュニケーションをとっているんだそうです。
そして、講座の講師をしていただいた聾の方のお話で印象的だったのが
「少しでも買い物がしやすくなれば、それでいい」
「災害が起きたときに、命の危険があるときに、近くに頼れる人がひとりでもいることが心強い」
とおっしゃってました。
決して、高望みではなく、普通のことを望んでいる。そんな印象を受けました。
ただ、その普通がなかなか難しい…
少しでも多くの方が聾者のことを理解して、一緒に普通の生活ができる。
そんな風にできればいいな、と心から思います。
とは言っても、今から手話を学ぶのは難しいとお思いの方に、
また別の聾の方からこんなことも言われました。
「私たちはいろいろな手話を見ているから少し間違っても予想はつきます。会話の中でほんの少しでも手話を使ってもらえることで会話の読み取りが楽になるんです。」
と、すべてを手話で表現しなくてもいい。身振り手振りの中にちょこっとだけでも手話表現が入るだけで違うんだそうです。
僕自身、修了証書もいただけないくらいしか出席できなかったので、手話ができるかと言えば、ほとんどできません。
ただ、少し困っている方たちがいる、少し不安に思っている方たちがいる、そのことだけ分かれば最初はそれで十分なんじゃないかと思います。
自分に無理なくできることから、少しずつ始めたいと思います!
記事:高橋 雅人
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